日本ナレーション演技研究所の
出身者が語る
日ナレプロへの道。
日ナレでのレッスン経験から、採用試験、レッスンの様子、仕事の両立、日ナレの強み弱み、学べることなど
日ナレの「ここが気になる」をお届けしています。

【日ナレ】一番気になる基礎科のレッスンの雰囲気とみんなの様子は?

「声優を本気で目指したいから、養成所も本気で選びたい」

「でも、養成所の雰囲気やレッスンの様子が見えない…

と、そんな風に、モヤモヤを感じていませんか?

そんな人にとって、この記事は参考になるでしょう。(自身満々です笑)

なぜならば、私は元・日ナレ生だからです。

すべての養成所について具体的なレッスンの様子をお伝えすることはできませんが、声優養成所の大手【日本ナレーション演技研究所、通称「日ナレ」】に関してだったら、誰よりも詳しくお伝えできます。

というわけで、このページでは、「日ナレ」の基礎クラスのレッスン風景を、できるだけ詳しくお伝えさせて頂きます。

これから、日ナレやいくつかの養成所への入所を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

所長
所長
入所1年目のレッスン内容を中心に解説していきましょう。
声子
声子
それなら、日ナレに入所後の様子がイメージできて、いいですね♪

【日ナレの基礎科】一クラスの人数は?性別や年齢は?

人数は20~30人くらい

基礎科は、一クラスあたり、およそ20~30人で構成されています。ちなみに基礎科は、レッスンの曜日・時間別に、全体で数クラス~数十クラスあります。その中で、自分の希望の曜日・時間帯のクラスに振り分けられます。

年齢は17~25歳が大多数

募集年齢は中学卒業以上、40歳までとなっていますが、実際にいるメンバーは主に、10代後半~30代前半といったところです。特に17~25歳の層が最もあつく、30歳前後は1人~2人といったところです。

声子
声子
だいたい小・中学校の一クラスくらいの人数なんだね。

性別や職業はバラバラ

性別はもちろん、女性男性もバラバラです。私のクラスは女性:男性が6:4くらいでした。職業についても、学生さんもいれば、フリーターさんもいれば、サラリーマンの人や自営業の方などみなさん様々です。

所長
所長
日ナレは休日に週1回からレッスンが受けられるから、どんな人でも仕事や学業と両立できるのがメリットです。

日ナレはその人の”人間性”も採用の判断材料?

日ナレは素敵な人が多い

これは個人的な感想ですが、日ナレの入所審査に合格する方は、非常に魅力的な方が多いです。これは、日ナレの教育方針として「感情豊かな人間形成」が掲げられていますので、人としての基礎力、人間的な魅力を重要視しているのでしょう。

基礎科に入所できたということは、人間として日ナレに認められたことにもなりますので、入所できた時点で、胸を張っていいですよ。

いい刺激をもらえて成長できる

本当に個性的な面々が揃うことが多いので、みなさんいろんな意味でバラバラすぎて、見ていて面白いですよ。

いろいろな考え方や環境に身を置いているメンバーと一緒にレッスンを受けることで、新しい世界と触れられるので、まわりのみなさんからは、常にいい刺激がもらえます。

そうすることで自分の世界が広がり、魅力溢れる人に成長できる点が、養成所のいいところです。

所長
所長
学校や職場とは違った刺激があって、面白いですよ。
声子
声子
みんな同じ夢を持ってるから、仲良くできそう。

日ナレの声優レッスンの服装や靴は?

服は動きやすければ何でもOK

声子
声子
レッスンの時の服装ってどんなのがいいのかな?
所長
所長
日ナレは実践的なレッスンばかり。動きやすい服装なら大丈夫です。

日ナレの基礎科のレッスンは、基本的に体全体を動かしながら声も出す内容ばかり。ですから「動きやすい服装」が正解です。

実際にも女性男性ともに、みんな動きやすい服装でレッスンに参加しています。

一番多い服装は、下はジャージ、上はTシャツです。最初から最後まで終始動きっぱなしな事が多いので、ジーンズとかじゃキツいです。女の子はスカートはもちろんNG(男子てきにはだいかんげ)。レッスン開始直後の準備体操の段階で「げ。動きにくい・・・」と感じるはず(笑)

このように体をしっかり動かすカリキュラムは、日ナレが声のトレーニングだけでなく、体全体を使って演技力を身につける事に力を入れているためです。

靴(上履き)も必要

あとは、靴(上履き)は各地の養成所や部屋によって必要/不要どちらもあるでしょうが、私の通っていた大阪(梅田)の日ナレは、上履きは必要でした。

そもそもレッスンは大きなスタジオのような部屋で行います。ですから、レッスン時は入り口で靴(上履き)に履き替えることになります。

もっとも、この辺の必要なモノに関しては、入所オーディションの合格通知と一緒にもらえる書類に「持ち物や服装」に関して記載されていますので、詳しくはそちらを見てもらえれば大丈夫です。

日ナレの声優レッスンの全体の流れは?

所長
所長
ではここからは、日ナレのレッスン内容について触れていきましょう。

日ナレのレッスンは、1回あたり3時間(だったはず)ですが、みっちりと濃い内容を行うのが日ナレの特徴です。机に教科書を広げての”お勉強”はまったくありません。初日から実践的なレッスンが始まります。

柔軟・準備体操

まずは柔軟体操で全身をほぐします

レッスンが始まると、プールに入る前と同じで、まずは十分時間をかけて、カラダ全体をほぐします。

声優の演技は”声だけ”と勘違いされがちですが、そもそも演技とは体全体を使って表現するもの。日ナレのレッスンも同様に、体を思いっきり動かして演技を学びます。

もちろん、体だけではなくて、顔の筋肉もほぐします。それが日ナレ名物「顔面体操」(笑)

顔の各パーツを右に寄せて、左に寄せて…ひょっとこみたいな表情をつくり、顔の筋肉を柔らかくしていきます。やってることはずばり変顔ですね(笑)

めちゃくちゃ恥ずかしいです(笑)

でも大丈夫、恥ずかしいのは初めだけですし、誰もあなたの顔なんて見てませんから(笑)

声子
声子
そ、そんな事で恥ずかしがってたら声優にはなれないもんね…!(はずかしい)

基本の発声練習

体を発声できる状態に引き上げ

まだまだメインレッスンは始まりませんよー!

次は基礎となる滑舌やイントネーションの基礎などの発声練習です。

この基本の発声練習の内容は、入所して時期の経過によって変化していきます。

入所直後あめんぼあかいなあいうえお
~半年外郎(ういろう)売り
半年~外郎(ういろう)売り+体の動き

入所直後は、滑舌の練習として有名な「あめんぼあかいなあいうえお」です。

これは他の養成所でも同じです。活舌は大切ですからね。この発声練習は、全員で同時に行います。他人と息を合わせる必要はなくて、自分のペースで、自分の声と体に意識を集中して行います。スタートは同時で、終わるのは人それぞれみたいな感じになります。

そして、半年も経つ頃には基礎の発声練習が「外郎(ういろう)売り」に変わります。

「拙者親方と申すは~・・・・・・~ういろうは、いらっしゃりませぬか」という、やや長めの口上ですね。この外郎売りは、発声の土台となる「滑舌」「表現力」「発音」などがすべて学べるという、非常に優秀な話しです。

さらに1年目の後半になってくると「外郎売り」に体の動きを付けて表現するというアクティブなものに変化していきます。

感情を込めたり、早口言葉の部分で滑舌よく口と体を動かしたり、カラダ全体で表現したりと、より演技表現を体で覚える内容になります。3~5分程度のものですが、体を動かす外郎売りを演じるだけで、もう汗だくになるほどです。

声子
声子
発声練習だけで汗だくになるんだね…!

レッスン課題

個性豊かな講師陣と様々な課題

さて、いよいよレッスンのメインです。これまでの準備運動に30分、残り2時間半は、このレッスン課題という内訳です。

メインとなる課題の内容は日によって様々です。1回かぎりの単発物で、レッスンが始まってから講師の方に即興を求められることもあったり、何週にも渡って作りこんでいく演技もあります。

ただ、全体的に言えることは、えんぴつとノートでメモを取りながら話を聞くだけのレッスンなんてないということです。すべて、自分の声と体を使って学んでいくレッスンスタイルです。これが日ナレの特徴ですね。

肝心の課題の内容ですが、講師の先生によって様々なパターンがあります。具体的な内容はちょっと話が長くなりそうなので、後ほどまとめて紹介しますね。

所長
所長
体で覚えるのが日ナレ流なんですよ。
声子
声子
なんだか実践的って感じがするや。

掃除(後片付け)

レッスン部屋の床掃除

レッスン終了後は、自分たちの使った部屋は自分たちで掃除します。もとの状態以上に綺麗な状態にしてから帰る。当然の心構えですね。

ローテーションで特定の2人が掃除します。吸引力の変わらないただ一つの掃除機でゴミを吸って終了です。

アフタースクール

解放感がヤバい!

さて、レッスンが終わった後は、実はここからが1番楽しかったんですが、クラスのメンバーみんなで梅田の街に遊びにいきます。(私は大阪でしたから。)

マクド(マック)に行ったり、カラオケにいったり、居酒屋にのみに行ったり(大人組のみ)、まるで部活動みたいでしたね。

やっぱり同じ夢を目指す仲間同士、クラスみんながすぐ友達になることができましたので、とても楽しい時間でしたね。

居酒屋では20人くらいで一斉に大音声で「すみませーん」と、店員さんを呼んだりして、さぞ迷惑なお客さんだったと思います(笑)あの時の店員さんごめんなさい(笑)

【日ナレのレッスン課題の詳細】日ナレで学ぶスタイルはこれだ!

さてさて。ある意味一番気になっているかもしれません。日ナレ基礎科の1年目に行う具体的なレッスン課題についてご紹介します。

もう何年も前のことなので、一部忘れてるものもあるかもしれませんが、できるだけ列挙いたしました。

日ナレ基礎科(1年目)のレッスン課題

  • 自己紹介(初日)
  • アツアツの”たこ焼き”を食べる演技
  • 『葉っぱのフレディー』朗読(グループ)
  • 『走れメロス』演技(グループ)
  • 『スイミー』を7、8人で表現豊かに発表
  • 1週間で1番面白かったことを、その時の状況を体で表現しながら、みんなの前で発表
  • 台本付きの芝居/役を演じる

などなど。ぱっと思い出したものだけで、これだけあります。実際には、もっともっと様々な課題があったはずですが、正直忘れちゃいました(笑)

「たこ焼きを食べる演技」のように、1回切りの即興の課題もあれば、「台本付きの芝居」のように何周にも渡って取り組んで、完成度の高い芝居を作り込むケースもあります。

所長
所長
日ナレは、本物の演技力を磨くための課題が多いんですよ。
声子
声子
すごい実践的なレッスンでビックリ!

日ナレの講師陣は、正直厳しい先生が多い

講師陣に関しては、日ナレは厳しい先生が多かったです(笑)私はよく涙目になってました(笑)

だって、未経験で素人の私たちに対して、まったくもって容赦ないんですよ?初日から本当に厳しくて、こっちは素人なのにズバズバ言って来るんですよ。

まってまって初めから出来るわけないじゃん!無理だから!ってなりました(笑)

でもね、厳しいだけじゃないんです。ちゃんと的確にアドバイスをくれます。なんていうか、私たちが成長できるように全力で指導してくれてるって感じの講師の方が多いのも、日ナレの魅力ですね。

あと、合間合間に上手に”笑い”を混ぜてくるもんだから、殺伐とした雰囲気にはならなかったのは流石ですね。全体的に凛としながらも楽しい雰囲気で、非常に毎週楽しみながら全力でレッスンを受けることができました。

所長
所長
ちょっと厳しいけど愛のある指導が素敵だよね。
声子
声子
なんだか、がんばるぞ!ってなりますね!

日ナレなら、声優に必要な”本物の演技力”が身に着けられる

日ナレのレッスン方針

声優の養成所は、それぞれに方針があります。日ナレの方針の一つは、演技力に力を入れていることです。声優にとって演技力は、命、要です。

あなたは、こんな風に勘違いしていませんか?

「声優って俳優と比べて顔とか出ないし動く必要もない、声だけで演技すればいいから、俳優より簡単かも。」

ばか(笑)これ、全くの誤解です。

俳優は体の動きや表情などあらゆる方法で表現できます。

声優は、声のみで俳優と同じレベルの表現をしなければなりません。

どちらが難しいと思いますか?

そして、声のみで表現・演技できるためには、当然、俳優としての表現力・演技力が備わっていなければなりません。

この考えの元、日ナレでは演技指導のレッスン課題に重きを置いています。

本物の演技力が身につけられるという点では、日ナレは声優養成所の中でも最高レベルの環境だと、私は声を大にして言えます。

最前線で、ずっと活躍し続けられる声優になりたい!

そんな熱い思いを抱いている人は、日ナレに入って、それこそ死ぬつもりで努力すれば、プロの現場でバリバリ通用する、本物の声優になることができますよ。

所長
所長
日ナレなら本物の演技力が鍛えられます。
声子
声子
日ナレってすごいんですね!

まとめ

日ナレは週1回、3時間からレッスンを受けられるのが魅力です。そしてレッスンが楽しい!

その代わり、いきなり実践的なレッスンなので、基礎からみっちりゆっくり学びたい人には不向きかもしれません。一方で、めきめき力をつけたい人に向いている養成所です。

あと、レッスン時間が短めなので、自主練習でおもいっきり差がつきます。レッスン以外の時間を有効につかって、常に自分を高めることができれば、プロの声優にぐっと近づけるでしょう。

プロの声優になるため、頑張りましょうね。

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